『あずまだち』住宅ってどんな家??
砺波平野に見られる伝統的な建築家屋
『 あずまだち 』住宅。
その堂々とした佇まいと、正面からの姿に魅了される方も多く人気のある建築様式です。
残念ながら、おそらく新たに建築されることはなく、既存住宅でしか見ることはできません。
砺波平野で育った私としては割と見慣れた住宅であり、現代的な住宅が増えた今
改めて『あずまだち』の魅力を感じているところです。
ではこの、『 あずまだち 』 とは??ちょっと調べてみました!
©砺波市
『あずまだち』とはどんな家の事??
◎屋根の形状
屋根の形としては、おそらく大半の方が「家のイラストを描いて」と言われたら
🏠
このような屋根を描くと思います。
あずまだちの基本は、正面から見て左右二方向に流れる大きな屋根。
屋根と言えば。と一番シンプルな定番の形です。
◎白壁×格子模様が特徴
白壁の下地に、木で束柱と貫(ぬき)を組み格子状の模様が見られます。
この模様がまたキレイで、日本らしさと建築美を感じさせてくれていると思っています。
◎太い梁が圧巻。ワクノウチ。
太い大黒柱・そして太い梁を、金物は一切使用せずに組み上げて建てる、伝統的な建築方法です。
枠の内造りの住宅はまだまだ残っており、太い梁は今新築しようと思っても金銭面・建材の入手が困難であり貴重性があります。
古民家をリフォームし、住まいにしたり店舗にしたいという需要も高まっています。
◎名前の由来
由来には、どうやら2つの説があるそうです
①江戸時代の金沢武家屋敷で用いられた建築様式『あずま建て』が元になっている
当時の富山(加賀藩)の農民にとって、武家を意味する『あずま』の建築デザインは憧れであり、階級制度のなくなった明治時代以降に、それまでの主流だった「茅葺き屋根」から、切妻造りの大屋根へと建て替えることが流行し、『あずまだち』と呼ばれるようになったと言われています。
②玄関が『東』を向いて建っている事に由来する
私が小さいころに聞いたことがあるのはこちらの説でした。
砺波平野では、冬には南西から強い季節風が吹くために家の周りには杉などの屋敷林(かいにょ)で守られています。そのため、風の当たりにくい東側に玄関を置く家が多く、その特徴から『あずまだち』と言われるようになったとの事です。
思い起こせば、近所の家のほとんどの玄関は同じ方向を向いていました。
どちらが本当の由来かは分かりませんが、『あずまだち』・『かいにょ』は砺波平野を代表する言葉の一つだと思います。
あずまだち住宅を見に行こう!
既存住宅はたくさんありますが、個人宅なので中までは見学できません・・・。
見学できる施設として
となみ散居村ミュージアム があります。
見学は無料で、あずまだちや「ワクノウチ構造」を見学することができますので、興味のある方はぜひ訪問ください。
他にも、重要文化財に指定されている民具や散居村の歴史なども展示してあります。
立派な建物です・・・!