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トモさんの住宅コラム

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さて、今回は住宅ローンを組む時にしか使われない保険に関して確認しましょう❗️❗️
一般の生命保険や損害保険などと異なり、一度契約すると見直しや通知が来ないため内容を忘れがちです😵‍💫

団体信用生命保険、通称「団信(だんしん)」

住宅ローンを組む時に必ず加入しなければいけないのが、この団信です。
ローンの申し込みの時に健康状態や過去の病歴などチェックしたことを覚えていませんか?

内容は、簡潔に言うと住宅ローンの期間中にローンを組んでいる方が死亡や病気によって返済できない状況になった場合、保険会社が代わりに残りの住宅ローンを払ってくれるというものです。

なぜこのような保険が必要で、しかも必ず加入しなければならないのでしょうか。
ローンの期間は20年や30年など長期間にわたります。その期間内にローンの借り入れ者が死亡する確率が“0”とは言い切れません
しかし、ローンの残高がまだまだ残っているのに、家族の収入が減ってしまうことになります。最悪の場合、月々の返済が出来なくなってしまい、住宅を手放さなければならないことになりかねません。収入が減って、住むところがなくなると・・・困りますね。


そこで団信の出番となるわけです。
銀行としても返済さえしてくれれば、担保にしている土地や住宅を取り上げることはしません。
遠い将来の万が一の時でも、家に住み続けることができるわけです。

注意点

ただ、いくつか注意点があります。

注意①
保険会社が払ってくれるのは、返済できないと判定された時のローンの残高だけです。例えば、元々2000万円でローンを組んで残高が1000万円だとすれば、1000万円を保険会社が支払ってくれることになります。
注意②
最近は死亡だけに限らず、いくつかの病気と診断されただけでも保険がおりることがあります。病気の種類については契約した団信によってことなりますが、主に長期間にわたって就業できない病気です。
注意③
保険会社が代わりに払ってくれたからといって、その後保険会社からその分の請求は来ません。ローンを組む時に保険会社に保険料を払う手続をしています。その保険料は使わなければ掛け捨てとなります。
注意④
団信は銀行ではなく、別の保険会社との契約です。内容はそれぞれ異なるため、連絡先はどこか確認しましょう。一般的に銀行に連絡すれば、代わりに手続してくれるはずです。

最後に一つ例をだしておきます。(団信種類は三大疾病型)
住宅ローン借入 夫
保証人 妻
借入期間35年
借入金額3000万円

10年経過した時点で夫にガンが発見される。(治療で完治、職場復帰)
ローン残高2000万円は保険会社がすべて返済。(保証人である妻には請求されません)
住宅にはそのまま住み続けられます。
住宅ローンは残高がなくなったため消滅。担保も解除。団信も当然なくなります。

まとめ

1.ローン組む と同時に団信加入。保険料支払い(毎月型と一括型を選択)

2.万が一死亡または病気により返済が困難になる。

3.銀行に相談。保険の条件に合致した場合にローンの残金がゼロになる。



次回予告
なんだっけ?住宅ローン用語「た」 3/全3回



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